2023大晦日です。
今回は、年末年始企画ということで、2023年に呑んだビールのうち、パッケージデザインが記憶に残った5本をご紹介します。
CDやレコードにジャケ買いという言葉がありますが、サブスク全盛の昨今は死語ですかね?思わず手にとってしまう、そんなビールたちです。味は置いといて。
これまで、タップ、缶、瓶、肴のオススメ5選をそれぞれご紹介してきましたが、今回は惜しくも選ばれなかった商品の中から選びたいと思います。
➡️タップビール5選、缶ビール5選、ボトルビール5選、ごはん5選
では、早速いきましょう。
まずはどうです、このジャケは。落花生を握ったビーバーがインパクトありすぎます。今年のジャケパク・ナンバーワンですね。
作っているのは、ベルチングビーバーブルワリーという、2012年に誕生したカリフォルニアのブルワリーです。
さて、開けてみます。香りからしてビールを忘れさせます。まごうことなき、ピーナッツ。
これはもうビールではない。ピーナッツチョコレートを溶かした何か。それを黒ビールで割ったやつ。
とにかく、唇がベッタベタになるほど甘いです。乳糖入りですから。ぶっちゃけ、後半になるにつれ、きつくなってくるレベルです。
チョコレートケーキを食べ過ぎて、もういいよ、となる感覚。普通、ビールでこんなんならんのですよ。酔いより甘さでやられるという。
こーゆう系のスタウトってたまぁにありますが、ABV高めのやつが多い印象あるんですよね。寒菊醸造のピーナッツインペリアルスタウトもそうでした。
けど、このビーバー君は5.5%と抑えめ。個人的には、そこはなかなか高ポイントです。呑みの〆にチビリチビリとやるのに、アルコール低いと安心ですからね。
と、良い子か悪い子かわからんかったと思いますが、冷蔵庫に入ってたら、甘いもの欲しくなったときにきっと開けると思います。できれば、缶コーヒーくらいのサイズにしてくれたらありがたい。
良くも悪くも、過去最高クラスで長持ちする一杯でした。
➡️ピーナッツチョコレート入りビール!?ベルチングビーバーブルワリーのミルクスタウトスタウト
続いては、愛媛のDD4Dとショートショート作家、田丸雅智氏との異色コラボです。
パッと見、単に上品でオサレなパッケージに見えますが、ショート小説が掲載されているという珍しい一本です。オモロイでしょ。
では味はどうなのか、早速開栓すると注いでいるそばから薫る柑橘系のアロマがヤバい。尋常じゃない量です。
そして口に入れた瞬間から口の中に拡がるグレープフルーツのようなビターとサワー。
IBU60という結構高めということで、とくに後々になって苦味が効いてきます。
ABV7%のハイアルなので喉元にカッときます。ボディは重めですね。グイッといきづらい側面も。
スウィーティーではありますが、後に引かないので、非常にサッパリしています。
ウエストコーストというより、ニューイングランドって印象の一杯です。カクテル感覚で呑んで頂ければ。
呑んで読んで楽しんでくださいまし!
➡️DD4D、ループ屋。作家田丸雅智氏とのコラボ!ショート小説が缶に書かれた珍しい一品
今年呑んだ中で、最もセンスがよいとおもったのがコレ。シンガポールのブルワリー、ブリューランダーのXTRA PALE ALEです。
カラフルでポップ、思わず手に取ってしまう可愛いデザインですね。さいたまスーパーアリーナで行われたけやきビール祭りで購入したものです。
スタイルはエクストラペールエールといい、IPAほどではないけど普通のペールエールよりホップを多く使って、トロピカル感やアルコール度数を少し高めたものをいいます。
マンゴーのようなスウィーティーで爽やかなフルーティーテイストで、なかなか清々しいです。
大麦麦芽とホップだけで作ってるとは思えない華やかさ。基本的にはスッキリ路線でドリンカブルな仕上がりですが、ほどよくリッチで呑み応えもありますね。
ビターは全然感じず。軽めのフルーツカクテルのようなテイストなので、ビール苦手な方でも全く問題ないです。
こいつを最初に呑んでしまったら、フツーのラガーはビールじゃねえ、ってなるかもね。逆に。
日曜の夕暮れに「明日仕事かあ」という荒んだ心を癒したい時に摂取したい一杯です。
➡️シンガポールのクラフトビール、ブリューランダー・エクストラペールエール
続いては長野の軽井沢ビールと伊勢丹のコラボ?伊勢丹といえば!のタータンチェック柄を纏ったゴールデンエールです。
ハイカラさんですねえ。どうやら、2019年頃から発売され、毎年リリースされているようですね。期間限定なのかは不明です。
お年賀とかによさそうでしょ?
スタイルはゴールデンエールです。
小麦入りのビールですので、まずはこの味わいが口の中をシメます。それなりに強めに感じますので、ヴァイツェンとか得意じゃない人は避けた方がよいかも。
ゴールデンエールで感じる仄かなフルーティーな味わいはあまり感じず、どちらかというとホワイトエールに近い味わい。ビターは抑えめです。
サンクトガーレンやネストビールとかのソレに比べると、随分と異なるテイストに思えます。
後味に酸味が乗っかってきて、以外にクセが強いかも。よくいうと、このスタイルでみられる薄味でモノ足りん、って印象はないです。
クラフトビールというより地場ビールと呼んだ方がイメージに近いかも。それなりにモルトの味わいが強い一杯でした。
残念ながら私はあまり好みではなかったですが、話のネタにいかがでしょう??
ラストは、坂本龍馬を大々的に掲げた、その名も坂本龍馬黒ビール。
この方をフューチャーした銘柄は他にもあるのでしょうが、ここまでストレートにやってるのも珍しい。迫力ありますね。
よく見ると、明治維新の勇者達の名前が刻まれています。
スタイルは、スタウトというより、ブラウンエールに近いかもしれません。真っ黒ではなく、少し焦げ茶色に近い注ぎ心地。限りなくブラックに近いダークブラウンといった感じです。
焙煎モルトのアロマが気持ちよく薫ります。
ピリッとした炭酸の舌触りがまずは特徴的です。意外にも(?)喉ごしよく、キレのある味わい。
ビターは弱めです。後味にちょこっとスウィーティーで微かな酸味があります。
濃厚でリッチなテイストではなく、それなりにコクを保ちながらもあくまでライトな印象です。アルコール7%とは思えないくらい。
明治維新を染々感じるような奥深~い味わいとはちょいと異なる印象だったので、若干肩透かし。ジャケの重厚さとはイメージ違うと感じると思いますね。
軽めのスタウトが好きな方にオススメの一杯です。
➡️坂本龍馬・黒ビール。日本ビール醸造が作るスタウトで明治維新にタイムスリップできるのか?
ということで、なかなか個性的なパッケージの5本をご紹介しました。
スタイルで選びきれない時は、ジャケ買いしてみるのも楽しいものです。皆さんもお気に入りのパッケージボトルを探してみてください。インテリアにいいしね。
2024年も素敵なクラフトビアライフを!