まるで日本酒の瓶のような出で立ちの、珍しいヴィジュアルのベルギービールを見つけたので、ご紹介します。
その名も、黒欧和。名前まで日本酒っぽい。「くろおうわ」と読むようですね。
成城石井で見つけましたものです。日本人がベルギーで手掛けるビール、というコピーが気になり購入しました。珍しいパターンですよね。
日本人醸造家、今井礼欧氏か手掛けたものです。
ヴァン・デン・ボッシュ醸造所というところで作られています。ZATTE RITAというブランドを手掛ける、1897年に始まった歴史深い醸造所です。
ブルワリー名はそのものズバリ「OWA」。リンクが死んでいて辿れないんですよ。。謎多き醸造所です。色々調べると、2006年に欧和ビールをスタートさせているようですね。
サイドに各国語でビールと書かれていて、グローバル感がありますね。
裏面です。アルコールは8%と高め。賞味期限がメチャクチャ長いです。
さて、では呑んでみましょう。
突出したアロマは感じませんでした。まずは、ふくよかな酸味が特徴です。
ジャケットの印象と、ABV8%という数値から、もっと濃厚でリッチテイストを想像しましたが、思ったほどキレがあり、呑みやすい第一印象でした。
ロースト感もさほど深くなく、比較的スッキリとしたファーストインパクト。
スウィーティーさは、どちらかというと強い方だと思いますが、デザートスタウトとかと比べると明らかに抑えめです。
酸味の尾ひれに付いてきて、最後に仄かにフルーティーなフィニッシュ感です。
この辺がベルジャンならではの複雑さになってきますね。
温度変化を楽しめる、そんな一杯ではないでしょうか。だんだんとリッチで奥深い、ミディアムボディを感じるようになります。
これは赤ワインのように、グラス回しながら嗜みたくなる一杯です。
気品溢れるベルジャンブラックで冬の夜長をお寛ぎくださいませ、って感じですね。