前々回のタップビール5選、前回の缶ビール5選に引き続き、2023年下半期に紹介した瓶ボトルのビール40本の中から、選りすぐりの5本を紹介します。
上半期の特集記事はこちらです。
詳しいレビューは、各リンクより辿ってくださいまし。では早速1本目から。
一発目はジャパニーズクラフトビール界で最も有名なお猿が描かれた、箕面ブリュワリーのおさるIPAです。
箕面ブルワリーは、大阪府箕面市の醸造所で1996年設立。クラフトビールメーカーとしては老舗ですね。このビールは、2020年から定番商品化されたようです。
ガッツリ苦い。さすが、アメリカンIPAといったビター感。3杯目くらいになったら苦くて呑み進めるのを躊躇するでしょう。そのレベル。
そこに、5種のアメリカンホップを贅沢に使用して産み出される、柑橘系のフルーティーなテイストが全快。
王道ですね。うまいっす。あーウエストコーストIPA呑みたい!って、気分のときであれば、うってつけです。
爽快感があり、喉ごしもよいので、サウナ上がりとかに呑むとマジで美味すぎる。あっとゆー間になくなりますよ。
ABV.6%ってのが、重すぎずよい感じですよね。軽すぎて物足りないこともなく、ガブガブいけるドリンカブルな一杯です。
ど真ん中の直球勝負でエクセレント。さすがの一品でした。
アメリカンIPAファンは必飲です。
➡️箕面ビール、おさるIPA。王道のフルーティー薫る、日本最強のアメリカンスタイルか?
続いては、神奈川県厚木市の老舗クラフトビールブルワリー、サンクトガーレンより、2023/4/14より発売された夏限定醸造品、湘南ゴールドをご紹介します。
湘南ゴールドとは、神奈川県が12年の歳月をかけて開発した、未だ県外では入手困難なオレンジです。そいつを惜しみ無く使っている1本なのです。
ほのかに薫る柑橘系のアロマがとても爽やか。少し黄色がかったようなゴールドです。
湘南ゴールドのフレッシュな甘味が非常に心地よいです。オレンジならではの酸味も軽やかに感じてナイス。
非常に澄んだクリアなテイストですね。
ビターとのバランスも最高。IBU18にしては充分に存在感のある苦味を感じます。これも柑橘系フルーツによるフレーバーの影響でしょうか。
甘ったるさは全然無いっす。むしろ、ブリュットIPAのようなドライ感を感じます。
スカッとしていて爽快感ヨシ。夏場に呑むのに最高の一杯です。
➡️元祖地ビール屋サンクトガーレン・湘南ゴールド。夏限定のオレンジ入りスウィーツビールの味は?
続いて、ベルギーから大御所を1本。シメイビールのシリーズの中から、製造当初から作られていた由緒あるスタイル、Chimay Redをご紹介します。
シメイビールは、1862年よりスクールモン修道院で製造されている、世界に14しかないトラピストビールの1つです。
非常にエレガント、雑味のないフレッシュな飲み口のファーストインパクトでした。ハッキリ、ウマイ。
カラメルモルトの風味が深すぎず浅すぎずでとてもよい塩梅で効いています。
ローストビターとホップのビターが合わさって、なんかこう、控えめながらも上品な苦味を演出している感じです。
フルーティー、というか、華やかさがあります。豊潤、とはこのことか。
とてもバランスのとれた一杯だと思います。琥珀色系のスタイルが好きな方なら間違いないでしょう。
なんとなくスルーしてた方、ぜひぜひお試しを。
➡️ベルギービール、シメイレッド。世界で14だけのトラピストビール、それって何なんだ?
寒いこの時期、ビーチリゾートが恋しくなってしまう2本を紹介しましょう。
まずは茨城県大洗町が誇る新鋭ブルワリー、ビーチカルチャーブルーイングのポーター「Ukulele」です。
大洗シーサイドステーションという、複合商業施設内に立地する珍しいブルワリーです。
ロースト麦芽の芳ばしい香りをまずはどうぞ。まるで炭火焙煎したカカオ豆のようの薫りです。
甘味はおさえめ、コーヒーを呑んで感じるようなロースト麦芽によるビターを感じます。
アルコールが5%と標準値なので、ボディ自体はそんなに重くないです。
ハードボイルドなテイストで、ジャケットはウクレレでしたが、ジャズマスターとかのが合うのでは。
あるいはマイルスデイビス的な、ストイックなジャズサウンドが似合う味わい、と思います。
重すぎないのがよいですね。ポーターファンに是非!
➡️大洗ビーチカルチャーブルーイング・ポーター。ウクレレというよりジャズマスター?その心は、
最後はさらに海に近づきます。日本酒メーカー、寒菊銘醸が手掛ける九十九里オーシャンビールのペールエールです。
1994年にビール醸造を開始し、1997年に九十九里オーシャンビールが誕生します。
濁った小麦色。柑橘系のアロマがとても薫ってきます。心地よいです。
フルーティーでほどよくビター。とても爽やかで爽快な一杯ですね。
IPAほどの重たいパンチはなく、ABV5%のライトボディで軽~い呑み心地。とても呑みやすいです。
カスケード、シトラ、モザイクといった代表的なアメリカ産アロマホップが使われていて、華やかなアメリカンスタイルペールエールに仕上がっています。
フルーティーなビールを初めて呑む方にもオススメです。
➡️アンカービレッジと九十九里オーシャンビール。アウトドアリビングで呑むペールエールが最高☆
いかがでしたでしょうか。アメリカンスタイルIPA、フルーツエール、ブラウンエール、ポーターペールエールと、なかなかバラエティーに富んだラインナップとなりました。また、サンクトガーレン以外は通年ラインナップなので、比較的手に入りやすいかと思います。
ブルワリーの所在地は大阪、神奈川、ベルギー、茨城、千葉と、関東中心にうまくばらけてくれました。まだまだウマイビールあるものですねえ。
他にも美味いビールをたくさん紹介してますんで、読んでみてくださいまし。ラベル→Type→ボトルと展開すると検索できます♪
では。