新春恒例企画2025その1
令和七年、2025年、元旦。あけましておめでとうございます。
今回は、2024年下半期にご紹介したタップビールのうち、選りすぐりの5本をご紹介する企画です。
これまでの特集記事
2024上半期にもやってます。通年でやらないのは、一年前だと記憶が廃れるから汗。併せてご覧くださいませ。
~2024上半期編~
~2023下半期編~
では、早速2024下半期編、いきます。
石川酒造の東京ブルース。シャープで深いビターのセッションエール!
まずは、東京・多摩、福生市の石川酒造の一杯から。
呑んだ場所
イオンスタイル高崎駅前のT-STYLE-BARで呑みました。
角打ちスペース付きのイオンリカーは初めてです。
他には、ファーイーストブルーイング、ブルックリン、金シャチなどあり。ビール以外にもワインやリキュールも呑むことができます。
ブルワリーについて
石川酒造は東京・多摩、福生市のブルワリー。
歴史は古く、文久3 年(1863)9 月1 日(旧暦)に遡ります。多摩川の対岸、小川村(現在のあきる野市)の森田酒造の蔵を借りて13代当主和吉が酒造りを始めたのがルーツとのこと。
ビール造りはなんと明治20年からスタートしているというから凄い。
ビール造りの情熱により誕生したビール
一時はビール造りが断念され、1998年より多くの試行錯誤を繰り返し、100年余に及ぶビール造りへの熱い思いを集結させたのが「TOKYO BLUES」というわけ。血と汗と悲喜こもごもの全てが詰まったビールといえますね。
強くて深いビターが魅力的
イングリッシュティのような赤茶に近い優雅で高級感溢れるルックスです。
フルーティーなテイストと少しスモーキーでカラメル感がコラボして、実に奥行きの深さを感じさせてくれます。
ほろ苦くて後味はサッパリ。アルコール4.5%のライトテイストの中にも歴史の詰まった正統派リッチネスも存分に。
本格的のイングリッシュペールエールがお好みの方にぜひぜひお試し頂きたい一杯です。
さいたま市初(当時)のブリュワリーで呑む、極上のペールエール
続いて、さいたま市大宮区、氷川神社の近くで醸造を営む、氷川ブリュワリーの一杯です。
呑んだ場所
ブルワリー兼タップルームは、JR大宮駅東口から歩くこと6分、氷川神社へ至る途中にあります。
こぢんまりとしていて、庶民的で親しみやすい、家族連れでも気軽に入れそうな居酒屋さんライクな雰囲気がナイスです。
ブルワリーについて
大宮駅周辺は、2000年代後半~2010年代前半にかけて、東口の百貨店、大型商業施設の閉鎖や移転が相次ぎ、好調に再開発を続ける西口との格差があらわになった時期があります。
そんな中、まちおこしに発起したのが発足のキッカケなのだそう。
元技術者のオーナーが数年前醸造体験を通して自分なりのクラフトビールのレシピを有していたことで、ブルワリー誕生に繋がったそうです。
IPAに比べると少し優しいビアスタイル
頂いたのは「盆の月」というアメリカンストロングペールエール。
American Style Strong Pale Aleについては、日本地ビール協会のHPに基準が書かれており、アルコール度数5.5-7.0%、ビタネス・ユニットが40-50 IBUと記されてます。
ストロングとはゆうものの、やはりIPAに比べるとお手柔らかな呑み心地が特徴です。
キレーな苦味でフレッシュ!
物足りなさはなく、とくに果実感はペールエールとしてはなかなか強力な部類と思います。
モルトの芳ばしさとアメリカンフルーティーとコラボして良質なビターネスを奏でてくれてます。
そしてとってもフレッシュ。酸味が少なく、キリッとした潔い尾びれも素晴らしいです。
XPAの一歩手前って感じですかね。あんまり強いパンチはいやんって時にどうぞ。
ティーンエイジブルーイング・トロピカルダンディ。ときがわ町のパブでヘイジーIPA♪
3つ目は同じ埼玉でも少々足を伸ばして、ときがわ町のブリューパブ、ティーンエイジブルーイングで呑んだ一杯。
個人的には、2024年に訪れたブリューパブの中で最も印象深い場所の一つです。
呑んだ場所
醸造所に併設されたタップルーム「Bekkan」。JR八高線明覚駅町から、線路沿いを20分くらい歩いたのどかな場所に佇んでいます。
工場っぽい建物を改造しており、インダストリアルと木材のナチュラルテイストが融合したお洒落な雰囲気が特徴の空間になってます。
ブルワリーについて
2023年に誕生した出来立てホヤホヤのブルワリー。「10代の頃にあった恐れを知らない飽くなき探究心」というのが名前に込められているようです。
「音楽はビールだ」というコンセプトを掲げてらっしゃいます。良いものに出逢えた感動、気分によって好きなものが異なるところ、音や素材の組み合わせの面白さなどが似ているのだそうですよ。
爆発的な人気を誇るニューイングランドスタイル
今回呑んだのは、トロピカルダンディと名付けられたヘイジーIPAです。アメリカニューイングランド州発祥で、同州名のスタイルという呼び方もありますね。
この日開栓したての裏メニューということで、こっそり「いいの入ってますよ」的に耳打ちされて注文したものです。
ユニークなお店オリジナルのグラスで登場。
オーツクリーム入りのやわらかな味わい
明らかに濁ったグレープフルーツジュース色。ヘイジーなルックスほどの香りはそんな強くないです。
ダンディというか可愛いらしいテイスト。甘くてプリっとした飲み口で、とっつきやすさ抜群です。ピーチネクタのように甘いのにフィニッシュはなかなか後腐れしない感じが素敵です。
結構フルボディなやつが多いビアスタイルですが、ミドル級で呑みやすい。オートクリーム入りで、非常にまろやかでシルキーな口当たりであり、とっつきやすい一杯です。
ファークライブルーイングの極上IPAとIBREWの御一人様限定肉盛りで最高のソロ呑み☆
続いては北関東代表、桐生市にあるファークライブルーイングの一杯です。
呑んだ場所
当ブログでは幾度となくレポートしている、クラフトビール専門パブ、アイブリュー秋葉原店でありつきました。週末の夜などは、テーブル席は満杯になってしまうほど賑やかなお店です。
料理もウマイのよ。
ブルワリーについて
FARCRY BREWINGは2021年1月に創業を開始してます。
JR桐生駅から12分くらい歩いたところにブリューパブがあるのですが、これが外観も内装も日本離れした、バエ間違いなしのスポットです。ぜひ訪れてみてほしい! ➡️レポートはこちら。
NEWZEALANDスタイルのインディアペールエール
注文したのは、NZ IPA。そのものズバリ、ニュージーランド産のホップを主原料として作られる、ニュージーランドスタイルのIPAです。
IBREWのグラスは武骨なルックスでパブ感満載。泡:液体が1:100くらいで登場するのも特徴です。
トロピカルなアロマが雄大な青い海を連想させます~。
クリアなビターネスを存分に味わえる一杯
雑味のない抜群のフレッシュネスに、しっかりと腰の入ったビター。この苦味が染みますわ~。
だけども引きずることなくスッキリとした飲み口になっているのがさすがです。
上品な果実感と、柑橘系のトロピカルテイストが融合して、攻めまくるウエストコーストスタイルに比べ少し優雅というか、ハードパンチの中にも繊細さ、しなやかさを併せ持っています。
フルーティーなIPAが好きな方必飲の一杯です。
リパブリュー・69IPA☆けやきひろば秋のビール祭り2024、No1のIPAでは!?
呑んだ場所
けやきひろば秋のビール祭り2024最終日にて呑みました。
埼玉県さいたま市、JRさいたま新都心駅から歩いてすぐ、さいたまスーパーアリーナコミュニティアリーナ(屋内)にて、2024年9月12日~16日にかけて開催されました。
総勢65ブルワリー、約400種類のビールが一同に会する超ビッグイベント。
毎年、春と秋に開催されますので、クラフトビール好きならぜひ一度は行ってみてください。
ブルワリーについて
静岡県沼津市のブルワリーです。大元のRePuBrew合同会社の設立は2016.10月。沼津駅徒歩1分のところにタップルームを構えます。
常時20タップ、名物はラムチョップ、お料理にもこだわったカリフォルニアスタイルのお店で、一度うかがってみたいもの。
静岡を代表するブルワリーと思いますが、けやきビール祭りはこの時が初出店でした。
リパブリューといえばこれだ!
チョイスしたのは、フラッグシップビアといってよいのかわかりませんが、リパブリューといえば、と勝手に思っている69IPA。
ところで、なんて読むのでしょうか。ロックアイピエー?シックスナイン?あと由来も。
ABV6.9%、IBU69というこだわりほ、タイトルが先なのか、この数値が出てきて「ならば」となったのか。
これぞウエストコースト
ビシッとパンチ力のあるビター、柑橘テイストなだけに留まらないモルトのコク。
ド迫力のフルーティー&ビターが炸裂してます。重厚なリフが切り裂く、というより押し潰してくるグルーヴ感。
非常にリッチながら、アルコール度数がそこまで高くないのも魅力的。フレッシュで喉ごしもばっちりです。
引きずらない酸味にキレのあるスウィートネスが男気溢れて、最強のバランスを誇ってますね。グイッといけて心地よく浸れる一杯です。
とゆうことで、5杯ざざっとご紹介しました。気になったのはあったでしょうか?
2025も美味いビールを沢山呑みたいものです。今年もよろしくです。