石川酒造の東京ブルース。シャープで深いビターのセッションエール!
群馬県JR高崎駅に隣接する商業ビル、OPA一階のイオンリカー内に、T-STYLE-BARというチョイ呑みスペースがあり、そちらで一杯やりました。
大変美味でしたのでご紹介しておきます。
T-STYLE-BAR(ティースタイルバル)の様子
T-STYLE-BARがあるイオンスタイル高崎駅前は、高崎オーパの中にあります。
高崎オーパは千葉県千葉市の株式会社OPAが運営する商業施設です。
一階がイオンスタイルになっていて要するに食料品日用品のエリア。2階から上はファッションビルの様相です。
一階だけイオンというのも何気に珍しいのでは。
T-STYLE-BARの「T」はたぶん高崎の"ティ"。リカーの売り場の割りと真ん中あたりにあります。
ビール以外にもワインやリキュールも呑むことができます。
土曜の15時くらいでしたが、ガラガラでした。
なかなかイオンの売り場のど真ん中で一杯やろうとはなりづらいっすよね。平日は独り客が多かったりするのでしょうか?
いずれにせよ呑み場付きのイオンリカーは初めて見ました。
ボトルビールの品揃えもなかなか
因みに、ココのイオンリカーはかなり豊富にボトルビールを取り揃えているので、お持ち帰りにもオススメです。
ビールだけでなく、ノンアルや海外のクラフトサイダー(ビールより高い!)もたくさんあります。
詳しいレポートはこちらをどうぞ。
この日のタップリストはこちら。
ハートランドビールの樽生+4つのタップが用意されているようです。
ヤッホーやKIRINなどのメジャー処が占めているものと予想してましたが、金シャチの赤味噌ラガーと今回ご紹介する石川酒造を揃えるとは、なかなかイカしてますな。
このビールについて
今回チョイスしたのは、石川酒造の東京ブルーズというセッションエールです。
ブルワリーについて
石川酒造は東京・多摩、福生市のブルワリー。
歴史は古く、文久3 年(1863)9 月1 日(旧暦)に遡ります。多摩川の対岸、小川村(現在のあきる野市)の森田酒造の蔵を借りて13代当主和吉が酒造りを始めたのがルーツとのこと。
ビール造りはなんと明治20年から。最初のビールは「日本麦酒」(英文ラベルはJAPAN BEER)の名称で東京・横浜へ販売していたそうです。
ビール造りの情熱により誕生したビール
製造法はドイツ式で、年間約300石のラガービールを醸造していたそうですが、まだ王冠の技術がなく、瓶が破裂し易いなどの理由で、明治23年に製造装置は売却されてしまったそうです。
以来、ビール造りへの挑戦は石川家の悲願となり、1998年よりビール醸造を再開、多くの試行錯誤を繰り返し、100年余に及ぶビール造りへの熱い思いを集結させたのが「TOKYO BLUES」というわけ。血と汗と悲喜こもごもの全てが詰まったビールといえますね。正にブルーズ!
味はどう?
色はイングリッシュティのような赤茶に近い色合いです。なんとゆうか、優雅で高級感溢れるルックスです。
何気に強くて深いビターが魅力的。そこにフルーティーなテイストと少しスモーキーでカラメル感がコラボして、実に奥行きの深さを感じさせてくれます。
アルコールは4.5%と軽いのですが、なかなかに呑み応えがあって、セッションで失敗しがちな物足りなさはありませんね。
最大の特徴といってもよいのが清涼感。ミネラル感。スッキリとクリアにシャープに喉を通過するキレのよさが魅力です。すごくフレッシュなのですわ。
最後に
ほろ苦くて後味サッパリ。しっかりとモルトのコクを感じさせながらもライトにいける。アルコール4.5%でここまでの呑み応えはお見事です。
これはか~なり優秀ですよ。本格的のイングリッシュペールエールがお好みの方にぜひぜひお試し頂きたい一杯です。
似ている味のビールはこちら。
セッションエールにカテゴライズしているビールは幾つかあるのですが、だいぶテイスト違うので、軽めでカラメル風味が強いエール系を並べておきます。覗いてみてくださいませ。