クラフトビールが市民権をえたことで、様々なスタイルのビールに気軽に出会える素晴らしい世の中になりました。今回はちょこっと、スタイルの復習です。
「IPA」や「スタウト」といったビアスタイルはメジャーなスタイルとして認知されつつありますね。これらをさらに細分化したスタイルで、「インペリアルIPA」とか「インペリアルスタウト」というのがあります。
他にもダブルなんちゃらって呼ばれているのもあり、実はこの2つは同義です。
ざっくり言うと、普通のIPAを2倍に強化したスタイル。ホップの大量投入によりフルーティーやビターをより盛大に感じられる。モルトの使用量も多く、アルコール度数が高いのも特徴のスタイルです。
そういえば、ダブルIPAとはよく言いますが、ダブルスタウトって呼び方はあまり聞かないですね。どす黒いビジュアルが、より皇帝っぽさを感じさせるからでしょうか。
いずれにしても、普通のIPAやスタウトで物足りなくなっちゃった方にオススメの強力なやつをいくつかご紹介しておきます。
埼玉県川越のブルワリー、コエドビールのダブルIPA、プリズムをご紹介します。
埼玉を代表するブルワリーですね。創業は1996年。醸造所の名前の由来はいうまでもなく、川越の愛称「小江戸」に因んでいます。
しっかりとしたビターはありますが、なんとゆうか攻撃的でバシバシパンチを見舞ってくる感じではない、上等なビターネスを感じる一杯。
モルトの甘味も同時に感じて、まろやかに消化されて行く感じ。しっかりとした呑み応えを感じます。
フルーティーで仄かなモルトの甘味にビターが重なった、複雑で正にプリズムなフィニッシュ感がありすね。
そして、濁りの無い色合いそのままに、澄んでいて、クリーンで、クリアな味わい。ボディ重ためなんでキレがよく爽快、って感じはないですが、ハイレベルのフレッシュネスを誇ってます。
贅沢品ですね~これは。御褒美ビールにピッタリです。
➡️限定醸造☆コエドビール・プリズム。COEDOのフルーティーでビターなダブルIPAが登場
長野県伊那市のブルワリー、ペッカリービールのインペリアルスタウトです。
ふんわりと、チョコレートのようなアロマが漂い、すでに濃厚さを醸し出しています。
アルコール8%ということで、インペリアルの名にふさわしい、どっしりとしたボディ。
苦味はほとんどありません。適度な甘酸っぱさがありますね。スウィーティーではあるものの、甘ったるい感じはありません。たまに、飲み続けるのがツラくなってくるやつがありますが、この仔はそんなことないですね。
インペリアルスタウトは総じてそうですが、ナッツやドライフルーツと相性抜群です。のんびりとした夜のお供にどうぞ。
JR浦和駅から徒歩5分くらいのところにあるUBPブルワリーにてお持ち帰りした、ダブルヘイジーIPA、アフターチャージです。
ワシントンホテルの一階に醸造所があるという珍しいブルワリーです。パブとして先行オープンして、ブルワリーとしては2023年に開業したばかりの超新鋭です。
トロピカルテイスト爆盛りで呑み応えバッチリ。
IBU21とビターは控えめで、ヘイジーIPAの中でもだいぶ呑みやすい方だと思います。
スウィーティーですが、甘ったるく感じることはなく、絶妙な塩梅です。これはもう、うちゅうが好きな人は間違いなくドンピシャです。
相当ハイレベルな一杯だと思います。ピルスナーしか知らないあなたにこそオススメの一杯です。非常にジューシー。ハイアルなのでのんびり頂きましょう。ビールの世界が広がりますよ。本当に。