最近は大手ビールメーカーもクラフト感溢れるブランドをこぞって醸造し始め、季節毎にその時期に合わせたテイストの限定醸造品が店頭に並ぶ、楽しい市場になってますね。
今回は、2024年の春時期限定ビールをご紹介していきます。
ほんの一部かと思いますが、どの銘柄も個性の出たラインナップになってます。
気になったら本レビューも覗いてくれるとうれしいです。では早速。
2024/1/30より販売開始されました。これまで数種類リリースされているジャパニーズエールシリーズの一角になります。
スタイルはホワイトエール。他社も含め、春モノってウィートスタイルが多い気がしますね。
ホワイトエールならではのスッキリとマイルドなファーストインパクト。
ビターはほぼほぼ感じず、ウィート感もおさえめでサッパリ感を重視した呑みやすい仕上がりです。ゴールデンエールにも通ずる味わいですね。
ベルジャンウィートのように、オレンジピールやコリアンダーが入っているわけではないので、複雑さは感じず、ホワイトエールとしてはシンプルな味わいですね。
口の中に柔らかい酸味が拡がるフィニッシュ。フルーツでいえば、白ブドウとかですかね。お上品な後味の一杯です。
➡️【数量限定】サントリー・プレミアムモルツ春空エール。春らしく?小麦麦芽入りのビール。
2024/2/20よりリリースされた、ヱビスシトラスブランです。
淡いグリーンのトーンがオーガニック感を醸し出したデザイン。新しい挑戦をし続けることをコンセプトに掲げるCREATIVE BREWシリーズの第3弾となります。
つまるところ、これまで麦芽とホップのみに拘ってきたヱビスですが、副原料の使用もオケ、ということにしてるシリーズです。
ホワイトビールをベースに、シトラホップとレモングラスを使用して作られています。
フルーティーフレーバーは感じるものの、普段アメリカンスタイルIPAを嗜んでいる方には弱々しく感じるでしょう。それくらい、繊細な味わい。
後味に柔らかな酸味があります。これがフレッシュで優しいテイストを作ってくれてます。
本家はもっと"和"のビールって感じですが、こちらは洋のイメージ。抹茶というよりハーブティ。琴というよりバイオリン。茶店というよりカフェ。みたいな。、、。既存のスタイルだとゴールデンエールに近いと思います。
爽やか路線のヱビスさまをお楽しみください。
キリン一番搾りの限定醸造品、一番搾り超芳醇です。2024/3/5より全国発売。
もろみから一番最初に溢れる麦汁だけを使ったのが一番搾り。「もろみ」とは、製造工程の中で、原料が発酵してやんわりした固形状態になったもののこと。
この超芳醇は、その一番搾り麦汁の濃度をさらに高めた商品です。他のブルワリーご爽やか路線の中、こちらは呑み応えを追求した一線を画す一杯となってます。
174円税込ということで。今回の企画では破格の値段設定ですね。
一番搾りは比較的ビター強めの印象でしたが、ブレモルくらいの塩梅だと思います。そう、味わいもプレモルアンバーとかに似ていますね。フルーティーさはさほどながら、エール寄りの味わい。
通常版の一番搾りとは明らかに異なる、コク重視の設計になっております。一番搾りヘビーユーザーはどー感じるのかを聞いてみたいところです。
ピルスナーのくぅ~っ!と喉を潤い流すキレは控えめです。どちらかというと、ふぅ~、、という感覚。
春時期限定だと、各社、小麦とか使ったどちらかというと爽やかなスタイルをウリにしてるものが多い印象ですが、一線を画した力強い一杯ですね。
➡️キリン一番搾り超芳醇。2024.3月より期間限定醸造で発売開始!プレモルアンバーっぽい?
2024/2/14より発売となった「アサヒオリオン 75BEER ホワイトエール」です。
「75BEER」ブランドとは、オリオンビール発祥の地“名護”で生まれた沖縄県産素材を使用したクラフトビールですね。
ホワイトエールを構成する基本要素といえる小麦、オレンジピール、コリアンダーがしっかり入った一杯になっています。
清々しいスッキリとした口当たりに、ふくよかな酸味がフィニッシュに効いたテイスト。ビターはまるで無いです。
白ビールならではの副原料による複雑さもあり、口に含むたびに少し表情が変わるような感じで、飽きさせないですね。
でも、コク、というのとはちょっと違うんだよな。あくまでライトボディでドリンカブルです。
澄んだ色合い通りのフレッシュテイストですが、本家オリオンのような、キレ、というやつではないですね。もうちっとこう、ナチュラルというかまろやかさをもった味わいです。
ラストは、茨城県那珂市の木内酒造がリリースする、ネストビールの塩梅エールです。水戸といえば有名なのは梅まつり。2月~3月にかけて偕楽園、弘道館で開催されます。そこで梅まつりに因んだビールがリリースされたというわけですね。
スタイルはGose、ゴーゼと読みます。ドイツ発祥の上面発酵(エール)のビールになります。塩とスパイスを使ったスタイル。今回はウメということで、ジャパニーズゴーゼとでもいいましょうか。
まず、すっぱいです。梅が入っているだけあって、ある意味想像通り。
ビターはおさえめです。梅、というより、白ワインをビールで割ったような感覚ですね。正直、ビールっぽさは見た目だけで、目隠ししてたらビールと思わないでしょう。
塩加減は、、どうなんでしょう。酸味のせいでようわからん感じかなあ。
サワーエールが好きな方には向いてます。梅サワーが好きな方にも向いているかと。
➡️木内酒造、ネストビール・塩梅エール。水戸の梅まつりにちなんだ春限定醸造のGose。
いかがでしたか?なかなか華やかなテイストのラインナップかと思います。桜の開花も近いことだし、ぜひ花見のお供にしてくださいませ。