ザ・地ビールといった風情のパッケージが印象的な、箱根七湯ビールをご紹介します。
因みに「はこねななゆ」と読みます。「箱根七湯」とは湯本・塔ノ沢・堂ヶ島・宮之下・底倉・木賀・芦之湯の温泉場を指すのだそうです。江戸時代は江戸近郊の湯治客(温泉宿に長居して療養する客)を集めて賑わっていたそうです。(神奈川県立歴史博物館の解説より)
箱根近郊に観光に行くとお土産やさんでよく目にするビールですね。今回は、小田原駅に隣接する複合施設、ハルネ小田原のなかにある和洋酒・タバコ藤木屋で買いました。
箱根を冠してますが、実は醸造所は静岡県です。
静岡県田方郡函南町丹那の酪農王国オラッチェで作られていることは理解できたのですが、オフィシャルサイトを訪ねてもこのビールのことはスルー状態でして。あまり細かいことはわかりませんでした。。
風の谷のビールというオーガニックビールが主力のようで、このビール同様に富士箱根山系の天然水が使われているようです。
この箱根七湯ビールは、南箱根産の大麦を使っているとのことなので、主力品の派生物、なんでしょうかね。
さて、ジャケと似つかわしくないギンキラ背景の前で注ぎます。
モルトの香りがきます。少し濁った茶色で麦茶に近いですかね。
とてもクラシカルな、正統派のペールエールだと思います。イングリッシュモルトが使用されているのも頷けてしまう味わい。
モルトの旨味もおおいに感じられ、非常にコクがありますね。
喉ごしもまずまずでバランスがよいです。
色味さながらに、カラメルモルトっぽい芳ばしいロースト感も少し感じられます。
フル~ティ~なアメリカンペールエールとは一線を画すテイストです。少し深く、奥行きを感じます。
そのへんに売ってるやつだとよなよなエールが近いですかね。
告白するとあまり大きな期待はしていなかったのですが、失礼ながら意外な伏兵ですわ。ジャケで惑わされちゃいけません。
この辺好きな方にぜひぜひ。