川越・COEDO BREWERYの、芳ばしくもフルーティーな限定醸造ビール
発売されてから随分経過してしまったと思いますが、2024秋もだいぶ深まってきたところで、コエドブルワリーの秋限定ペールエール、茜音をご紹介します。
コエドブルワリーとは
まずはブルワリーのご紹介から。
1996年よりスタートした醸造所です。醸造所の名前の由来はいうまでもなく、川越の愛称「小江戸」。
埼玉県を代表するブルワリーだけあって、観光地として有名なこの小江戸通り近辺に行くと、色んなところでコエドビールが呑めちゃいます。
コエドビールのヒストリー
稼働当初、さつま芋を原料としたビール醸造に成功し、それが現在の紅赤~beniaka~の元祖となっているそうです。
地ビールブームがいったん去り、創業直後はかなりご苦労されたみたいです。
1997年より、ドイツのブラウマイスターを招いて5年間(!)本場のビール造りを学び、正統な職人気質を継承して基礎としているのがCOEDOの職人達なのだそうです。(出典:COEDOのテロワール)
ブリューパブあります♪
本川越駅に、本格的チャイニーズを味わえるコエドブルワリー・ザ・レストランを構えています。非常にラグジュアリーな雰囲気で料理も美味くてオススメですよ!
コエドの他のシーズナルビールは?
コエドブルワリーに限らず、最近は季節モノの限定リリースが盛んですが、当ブログで追っかけたCOEDOのシーズナル達を少し紹介しておきましょう。
夏のシーズナルビール、青碧-AO-
リリースされておりました。涼しげなブルーのパッケージが特徴のコールドIPAです。ドリンカボーでドライな飲み口が特徴の、夏場にぐいっとやるのの最適の一杯となってます。
春に出た稲妻の如くキレ味抜群のアメリカンIPA、シルクライトニング
シーズナル、といってよいのかはわかりませんが、春には桜色のパッケージが特徴のライクライトニングが登場。珍しく?ウエストコーストIPAです♪
コエドビール・チョコレートデュンケル2024。冬季限定カカオ入りビール
こちらは毎年ヴァレンタイン時期にリリースされる1本。
2019年以降毎年恒例となっている、アメリカ・サンフランシスコのBean to Barチョコレートブランド「ダンデライオン・チョコレート」とのコラボレーションビールです。
ビールの感想
秋の夕焼けを連想させるパッケージになってます。茜というつる草の植物がありますが、描かれている花とほ似つかないので、タイトルとは関係なさそう。昔、同名のタレントさんがいらっしゃったようですが、(きっと)無関係でしょう。
ビアスタイル
前述したようにアメリカンペールエールということで、本番英国のペールエールよりもフルーティーで軽いのが特徴のスタイルです。
COEDOの定番商品は、前述の紅赤(インペリアルスウィートポテトアンバー)、毬花(セッションIPA)、瑠璃(ピルスナー)、漆黒(ブラックラガー)といった感じで、シンプルなペールエールが無いんですよね。
なので、こうした限定品でありつけるのは、ある意味貴重といえます。
いよいよ開栓。
色合いはダージリンティのような、綺麗に澄んだ紅茶色。この色合いからはなかなか想像つきづらいフルーティーアロマが薫ります。
味はどう?
芳ばしさと豊かなフルーティーテイスト、ふわっと拡がる酸味がまず目立ちます。
カラメルモルトの風味と相まって、琥珀系のストイックな味わいとの良いとこどりの一杯ですね。
ビターは控えめですいっといける感じ。IBUは大手ラガーと同じくらいの22ということで、数値通りではないでしょうか。
アメリカンペールエールって、もっとアッサリなイメージありましたが、思いの外呑み応えのある仕上がりでした。麦の甘味もよく味わえます。
コエドの定番ラインナップに無理矢理グルーピングするとベニアカということになるでしょうが、やはりいつものやつらには無いテイストと思いますよ。
まとめると、、
アメリカン~らしいフルーティーフレーバーによる紅葉の華やかさと、秋深さを感じさせるコクと芳ばしさを感じさせてくれる一杯でした。
「秋の味覚とともに食中酒でお楽しみください」というのがコンセプトのようですので、松茸ご飯や秋刀魚など、オータムシーズナルディナーのお供にどうぞ。
似ているビールはこれ。
アメリカンペールエールの中で選ぼうとするとなかなか難しいですが、ややカラメル調のやつが近いと思います。
呑み比べてみてくださいませ。