2024~2025年にかけて登場した冬の数量限定醸造ビール、私的5選
大手を含め、どのブルワリーもシーズナルビールを率先して発売する昨今。「限定」と謳われると弱いですからね、、私も含め。
2024~2025の冬季も、例年通り様々なウィンタービアが登場しましたね。
ここでは、当ブログでレビューした冬季限定ビールを振り返っていきたいと思います。
2025新春特集記事はこちら
その前に、2024年を振り返った企画をいくつかやってますのでご紹介します。ついでにご覧くたさいね。
京都醸造、小麦とオーツ麦を使ったホワイトIPA
いきなりですが、呑んだ中では文句なく一番美味かった一本。
小麦麦芽とオーツ麦麦芽を使い、西海岸IPAと掛け合わせたホワイトIPA、その名も「冬の気まぐれ」です。
あまり見かけない、とおもいきや、ホップを使い始める以前から、小麦と柑橘の組み合わせは存在していたらしいです。
ブルワリーについて
その名の通り、京都府京都市に工場を構えるブルワリー。2015年より創業開始してます。
「ベルギー&アメリカ」のスタイルに特化したビールを醸造しているとのことで、クラシカルなベルギースタイルにアメリカンスタイルの息吹きを吹き込む、といったコンセプトを掲げています。
フルーティー、ビター&クリスプテイスト
IPAらしいパンチのあるビターを効かせつつ、オーツ麦フレークによるマイルドでな口当たりが特徴的です。
まず柑橘系のフルーティーフレーバーがやってきて、ふわっとシルキーな泡に包まれていくような独特な流れ。
どちらかというとヘイジーIPAに近い味わいですね。キレッキレのウエストコーストとはちょいと異なります。
京都醸造は成城石井でよく置いてありますが値段が張る上に独創的なんで、たまにやべーやつがあるので躊躇してしまうことも多いのですが、これは大当たりでした。
イチオシです!
TOKYO CRAFTより、冬の寒い時期に呑みたいまろやかスタウト
サントリーの東京クラフトシリーズより、2025/1/14より数量限定で発売された1本。
冬限定としてよく作られるのが黒ビール。逆に夏だとあんまり売れないので冬時期しかスタウトは作らないってブルワーさんもあるみたいです。
ビアブランドについて
東京クラフトは、2017年に誕生したサントリーのビールブランドです。Facebookに誕生当時の投稿が残ってます。
サントリーといえば、東京武蔵野に天然水のビール工場がありますね。東京の地で半世紀に渡りビールを作ってきた同社が感謝と愛着を込めて創り上げたブランドなのだそうです。
その名の通りまろやかでほろ苦
ビターはほろっと苦い程度。酸味が中盤で感じるものの、鮮やかにフェイドアウトしていきます。
温度が上がってくると感じる豊かなスウィートネスが何気に奥行きがあり、リッチさをアピールしてます。
キレッキレになり過ぎない柔らかさが魅力的です。あまり冷やしすぎずに頂くのかよさそうです。
この価格帯のスタウトとしては屈指のクオリティかと。冬だけしか呑めないのが残念!
ヱビス焦香(こがれこう)。チョコレート麦芽を使ったクリエイティブブリュー第6弾
次は、黒ビール、とゆうのか微妙なラインの1本。2024/11/19より発売となった、ヱビスプレミアム、クリエイティヴブリューシリーズの冬バージョンです。
ブランドについて
クリエイティブブリューとは、「つくろう、驚きを、何度でも。」を合言葉に掲げ、ヱビスで100年培ってきた技術と知見を活かしながらこれまでのビールの概念にとらわれない新たなビールのおいしさや楽しさに挑戦していくヱビスブランドの新ラインです。(出典:PR TIME)
ヱビスビールは基本、麦芽とホップのみのビール純粋令に則った原材料となってますが、このシリーズはその殻を打ち破り、副原料も拘らずに使っている革新的なブランドです。
華麗にリッチに薫るフルーティー&ビター
焦がしたチョコレート麦芽を使用することで、カカオ風味のビターネスを目指した1本。
と、いうコンセプトから、もっと濃厚でコクのある味わいをイメージしてましたが、意外にドリンカブルでした。
ショコラとかと合わせようとすると、濃厚さに負けてしまうので注意。
甘さはあまり無く、スッキリとストイックな味わい。ロースト麦芽感も、ポーター、スタウトに比べるとやんわりです。そこそこ温度が上がってからの方がポテンシャルを生かしきれると思います。
黒ビールとして呑むと、少々呑み足りないのは事実。濃厚さを欲したらプレミアムブラックをチョイスしておきましょう。
力まず軽~くひっかけるのが最適解の一撃でした。
ヤッホー・ブルーイング、和とベルジャンスタイルが融合した賀正ビール
冬季限定というよりお正月限定?
ブルワリーについて
クラフトビールが好きで知らない人はいないでしょう。1997年、長野県佐久市に誕生したブルワリー、フラッグシップはご存知よなよなエールです。
創業当初こそ地ビールブームに乗っかって売れまくったそうですが、ブームが去ると8年連続赤字に低迷したのだそう。今では考えられんですね。
そっから回復をみせ、日本のクラフトビールを牽引する存在となっていますね。
ベルジャンビア+和テイストのオリジナルスタイル
攻めるヤッホーらしく、柚子と花椒(ホアジャオ)を使用。小麦とベルジャンウィート酵母をベースに、爽やかでスパイシーな香りで抑揚をつけています。
柚子の爽やか風味に、花椒のスパイシーなピリッとした後味がアクセントで、一筋縄ではいかない感じ。
個性的な一杯ではありますが、全体的には至ってスムースでドリンカブルな呑み心地です。ビターも控えめで、すいすいいけてしまいますね。
ヤッホーブランドの中で仕分けすると、かえる寄りのネコって感じですかね?いや、すげー感覚的ですが。
いい夢見れそうです!
オリオンビール春?冬?限定のやんばるの桜を使ったビール
ラストはオリオンビールより、季節限定ビールが登場しました。一足早い春の味わいということで、 2024/11月より発売開始されました。よって、春限定、といっても差し支えないかも。
さくらビール?
沖縄では全国に先駆け、1月には桜が咲き始めるそうで。沖縄本島北部のやんばる三大名所(本部町・名護市・今帰仁村)の桜の花をそのまんま、乾燥させたものが入っています。
実は、そもそもこれはラガーなのかエールなのか、ノーマルオリオンに小麦と桜を混ぜただけなのか、残念ながらハッキリわかってません。。
上面発酵ビールに近い味わい
一言でいうと、ペールエールに近いテイストです。
よくカラメルモルトを「トースト」みたいな甘さって表現されますが、こいつも同様で、そこが完全にエール系を呑んでる感覚。
小麦っぽさはいわれないとわからないでしょう。
感想桜花は間違いなく効いているであろう華やかなテイスト。柑橘系とはまた異なるどこか果実感を感じる拡がりがあります。
とくにフィニッシュでふわっと抜けてきますね。酸味があるのですが強すぎず、ほどよい余韻が綺麗な匙加減。
良い意味で想像を裏切る、オリオンビールらしからぬ味わいをお楽しみください。
とゆうことで、発売されてからだいぶ経ってしまい、入手が難しいやつもあるかもしれませんが、どれも美味しく、面白いコンセプトのスタイルかと思います。
お見かけしたらぜひお試しくださいませ。