愛媛県松山市のブルワリーDD4D BREWINGと京都醸造のコラボレーションビール「かわるがわる」をご紹介します。
公式オンラインショップで購入したお試しセット6本入りの一角です。全ラインナップの概況は➡️こちらをお尋ねくださいませ。
DD4Dは現役バリバリのアパレルブランドで、店舗の中でビール醸造を開始したという異色の成り立ち。
アパレル屋さんとしての始まりは1998年ですが、ビールの醸造は2019年からと比較的最近です。
かたやKYOTO BREWINGは2015年より創業開始。京都府京都市に工場を構えます。
「ベルギー&アメリカ」のスタイルに特化したビールを醸造しており、クラシカルなベルギースタイルにアメリカンスタイルの息吹きを吹き込む、というのがコンセプトのブルワリーです。
そんな個性溢れるブルワリー同士のコラボということで、スタイルも凝ったものとなってます。題して、Dryhopped Citrus Bergian Tripel!
ドライホップシトラスベルジャントリペル、ですね。舌噛みそう。
ベースとなるベルジャントリペルはベルギーの伝統的スタイルで、ストロングなペールエールです。Wikiによると、起源はトラピスト会修道院であるウェストマールのトリペルなのだそう。
ドライホップとは、通常麦汁を煮沸するタイミングのところを、発酵段階でホップ投入することで効果的に香り付けをする手法です。
そんで、愛媛県産の柑橘類、河内晩柑(かわちばんかん)をブチこんでいるので「シトラス」、というところです。解説が大変だわ。。
では開栓してまいります。
薫りはそんなに強くないのです。スッと鼻を抜ける清々しい非常に濃厚で引き締まったフルーティーテイストが実にゴージャスな印象。
フルーティーといっても柑橘系だけではおさまらない、複雑なリッチ感。トロピカルではあるんですが、ミントのようなすぅっと突き抜ける感覚。
これが河内晩柑の威力か?
IBUが35と何気に高めですが、ビターは体感ではあまり強く感じないです。
それよりモルトのソレとは一味違う独特のスウィートネスが印象的です。ハーブのようなスパイスのようなこれまた、摩訶不思議な味わい。万華鏡のようですねえ、まさに「かわるがわる」って感じです。
アルデンヌ酵母によるものなのか、あまりお目にかかれない上質なコクが存分に味わえます。
クリアネスも抜群。重めのボディを感じさせず、爽快感を失わない呑み心地。善きかな~。
肩こりや頭痛もふっとんでいきそうなチルアウト系の味わいですわ。
上等なジンを嗜んでいる感覚といったら大袈裟か。クセは強い方だと思いますので、ハーブ系のテイストがNGだとちと厳しいですかね。
食中酒にはちょっともったいないかもしれません。
ウォッシュチーズやオリーブなど、少し、クセの強いおつまみと共にどうぞ。
ABV:7.5%
IBU:35