ドイツの修道院ビール、ヴェルテンブルガークロスターのバロックドュンケルをご紹介します。
南ドイツのヴェルテンブルグ修道院醸造所で作られている一品になります。
バイエルン州・ドナウ河畔のケールハイムというところで創建された修道院で、西暦1050年から醸造を始めた記録があるそうな。
現存する世界最古の修道院醸造といわれているそうですよ。
いやはや気が遠くなるほどの歴史ですねえ。このビールは創立当初のレシピを忠実に守って造られているビールなのだとか。
日本では月桂冠が2016年より取り扱っています。(2024/7時点)
リーファーコンテナといって、断熱材を使って内部を一定の温度に保つ特殊コンテナにより、定温輸送を実現しています。感謝。
では注いでいきます。
ドュンケルは下面発酵の黒ビールです。が、色合いは真っ黒って感じではなく、ダークブラウンに近いです。
仄かなロースト麦芽の香りが心地よいっす。
アルコールは4.5度というところで、軽い呑み心地。
口当たりは優しく、インペリアルスタウトとかと比べて呑みやすい部類の黒ビールといっていいですね。
ライトボディではあるものの、まったく物足りなさを感じさせない、しっかりとしたロースティなテイストが流石の職人芸です。
ファーストインパクトから縦横無尽に拡がりながらも儚くすぐに消えていく酸味が潔いです。何気に後味すっきり。
ロースティなビターネスとほんのりサワーがいいんですね。IPAの柑橘ビターとは、まったく異なる味わいで美味いっす。
これがショコラケーキと相性抜群なんですよ。
さいたまのパティスリー・アプラノスというお店で買った、超絶旨い焼きショコラ~極~と頂きます。
ビールのボディの軽さと控えめなスウィートネスを、ベトナムの3種のチョコレートが織り成す濃厚な味補ってくれます。
食後のコーヒーのような感覚で伝統のスペシャリティブラックを味わってくださいませ。