諏訪大社下社秋宮より徒歩数分、二葉屋酒店で入手した、エイトピークスブルーイングのQuocoira Ale~ココイラエールをご紹介します。
8Peaks Brewingは平成30年1月に設立されたブルワリー。日本で初めてホップの栽培が行われた土地の一つ、八ヶ岳西麓に醸造所をもちます。
名前の由来も正に、ですね。「ここのビールを飲むために八ヶ岳に来たといわれるような存在になる」ことをコンセプトに掲げ、八ヶ岳のある諏訪地域の食や自然に合うビールにこだわったブルワリーです。
ビールのタイトルが方言になっているのがこのブルワリーの特徴です。「ここいら」は、「このあたり」という意ですね。
その名前のとおり、八ヶ岳の麓で栽培されたホップを100%使用した一品です。
エイトピークスのビールは、いずれも原材料にアイリッシュモスが入ってます。
ナデシコ科に属する常緑多年草で、別名「サギナ」といいます。伝統的なビールの仕込みにはよく用いられていたのだそうですよ。今はタブレット状の商品が売られていたりもします。
煮込みが終了する間際に投入することで、不要なたんぱく質を除去し、濁りを抑え、よりクリアなテイストを得ることができるらしいです。
和歌山のノムクラフトのビールにカラギナンがよく使われていますが、役割としては似ていますね。
パインのようなマスカットのような爽やかなフルーティーテイストなのですが、あくまで控えめで仄かです。よおく聞くと裏でしっとりとなっているアルペジオ。
フィニッシュにうっすらとした酸味を感じ、優しい別れ際です。なんか上品ですね。
ホップモリモリのウエストコースト系IPAとは明らかに異なるコンセプトと感じます。
セゾンに近いとても繊細でシャープな味わいです。
線はとっても細いですね。麦の甘味とかもほとんどないです。ライトボディでとてもドリンカブル。ビターも弱めで呑みやすいですね。
イングリッシュペールエールとかのクラシカルでモルティな味わいとは真逆のスタイリッシュな一杯です。
小気味良いパスワークをサクッと楽しんで。