サンクトガーレン・ブラウンポーター。黒ビールの基本の「き」。スタウトとの違いは何処に?

2025年3月29日土曜日

Location/神奈川 Rating/8 Style/ポーター Type/ボトル Way/ふるさと納税

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元祖地ビール屋による黒ビールをReレビュー

神奈川県厚木市の名店、サンクトガーレンのブラウンポーターを久々に呑んだので、改めてレポートしたいと思います。

ふるさと納税の返礼品

4種類×2本=8本入り¥10000のうちの一つです。開封時のレポートは➡️こちら。2022も24も変わらずこのような箱に入っておりました。

サンクトガーレンとは

クラフトビールブームのけっかけとなった1994年の酒税法改正以前から、アメリカでビール醸造を始めています。

当時は国内での小ロットでの販売は不可だったので、直営の茶店で逆輸入して売っていたといいます。ネックに巻かれた「元祖地ビール屋」と名乗るのに相応しい経歴ですよね。

名前の由来

欧州最古のビール醸造の歴史を誇るサンクトガーレン修道院から名付けられたのだそう。

タップルームあり

本厚木駅直近に、2024年で開業3周年を迎えたサンクトガーレンタップルームがあります。

以前訪れたときのレビューはこのへんをどうぞ。

ブラウンポーターとは

さて、ビールの説明に。このビールはサンクトガーレンの大定番の一つといってよいでしょう。私が黒ビールを好きになったきっかけとなった1本です。

モダンなラベルが印象的ですよね。

ポーターって何?

ポーターはイングランド発祥のビアスタイル。麦芽を焙煎することで文字通り黒い液体のビールを実現しています。

18世紀初頭に誕生したスタイルです。

当時、古くなったブラウンエール、新しいブラウンエール、ペールエールを混ぜ合わせた「スリースレッド(3本のより糸)」というビールが流行。あるロンドンのパブオーナーがイチイチ混ぜるのは面倒だからと、工場でひとまとめにして作ったら大ヒット、というのが発祥らしいです。

樽生を運ぶ人を「ポーターッ!」って呼び叫んでいたから、スリーレッドを運ぶ人が好んで呑んでいたから、とか、名前の由来は諸説あるみたいです。

スタウトとの違い

そんなポーターが海を渡ってアイルランドに上陸。GUINNESSの創始者アーサーギネスが考案したのがスタウト。いわばポーターの進化形です。

最大の特徴は麦芽化せずに焙煎した大麦をローストしている点。なんでも、当時は麦芽に多くの税金がかけられていて、その負担を回避するために考案したようです。第三のビールみたいな誕生秘話っすね。

呑み心地は?

ストイックな焙煎テイストが堪らない呑み心地。

重すぎず、ライトといって差し支えないところがポーターたる由縁なのです。

同ブルワリーのインペリアルスタウトとかとは明らかに異なるやつです。濃厚なのがお好みの場合はご注意を。

GUINNESSドラフトに近いっちゃ近いですが、あちらの方がとくに泡がクリーミー、そしてクセあり。

もっとハードボイルドで贅肉を削ぎ落としたかのような感じです。

後味に酸味が拡がり、呆気なさを打ち消してます。飽きの来ない味わいといっていいでしょう。

最後に

2022年のクリスマスイブに呑んだときの印象と比較しています。随分久々。

リッチネスは以前前ほど感じなかったですね。黒ビールを呑みまくっている人ほど軽く感じると思いますよ。

変わらず良質なビールを造り続けるブリュワーに感謝。

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Drunker's Note

Name:ブラウンポーター
Brewery:サンクトガーレン(神奈川県)
Location:ふるさとチョイス
Price:寄付金¥10000/8本
Style:Porter
ABV:5.5%
IBU:20
Character:ライト、クール&ロースティ
Value:8
Date:2022/12/24,2025/1/14

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