新潟麦酒のボトルビール、European Kölshを頂いたのでご紹介します。
フタがスクリューになっているのが特徴的ですね。なかなかシックなデザインで、以前呑んだこの人と同じブルワリーとは思わないでしょう。
新潟麦酒は、新潟市に立地するブルワリーで、日本で初めて【瓶内 醗酵・熟成】による製造方法で、ビール製造免許を取得したそうです。
設立は1997年と、クラフトビール界では老舗の部類っすね。
オフィシャルサイトの説明によると、伝統的なケルシュをアレンジしたスタイルとのことです。
ケルシュ(Kölsh)は、ドイツのケルン地方発祥のビアスタイル。エール酵母を用いながらも低温熟成させていることで、フルーティーで芳醇なエールと、スッキリとしたラガーの双方のよいところを味わえる製法です。
実は、1986年にケルシュ協定に調印した醸造所が製造するビールのみが「ケルシュビール」と名乗ることができるのです。カマンベールとかシャンパンとかと同じですね。
なので、厳密にはこのビールはケルシュとはいえず、「ケルシュ風」ってことになります。
では注ぎましょう。濁った麦茶のような色合いです。
柔らかな酸味。上品な、マスカットのようなフルーティー感が魅力の一杯。
モルトの風味もしっかりと感じ、アルコール4.5%とは思えない呑み応えのある仕上がりです。味が濃いです。
ビターはあまり感じず、すっと入ってくるスムースさも光ります。
これまで呑んできたケルシュスタイルに比べると、本格的というか。エール酵母を用いた下面発酵のスタイルですが、エールの印象が強く残る一杯です。
フィニッシュに酸味が引きずるところがあり、キレのあるスタイルではないと思います。むしろこの余韻に浸りながら楽しむビールでしょうか。
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