超今更感がありますが、樽がそのまんま缶になったデザインが印象的な、サントリー生ビールをご紹介します。
2023/4月より発売された商品。実は2024/2月製造分よりリニューアルされています。呑んだときの刺激感の強化、全体のバランス調整により、呑み応えと呑みやすさに磨きをかけているのだそうです。
今回呑んだやつがリニューアル後なのかは知りませんが。。
サントリーの生ビール造りは、実に1967年から始まったそうですね。
そりゃあドイツやベルギービールの歴史には劣りますが、なかなかの歴史をもったブルワリーですよね。
パッケージに記載の「トリプル生」とは、「トリプルデコクション」のことだそう。「デコクション」とは麦汁を煮出すことです。それなりの手間を要する工程ですが、これを三発繰り返すことで、旨味を引き出すのだそうです。
麦芽とホップのみのプレミアム・モルツと異なり、コーンと糖分が加わった原材料となっています。
ではでは注いでみましょう。
これぞジャパニーズピルスナーな濃いめの麦色。モルトの少し甘いアロマが特徴的です。
む。意外にも仄かなフルーティーさと一瞬乗っかる酸味を感じさせる呑み心地。といいつつ引きずることないアッサリとした引き際です。
そこにモルトの甘味がよい塩梅で効いています。ダイヤモンド麦芽が使われているからか、なかなかのクリアネスを誇ります。
ビターは、プレモルと比べるとやや高めに感じますが無難なレベル。ヱビスビールの方が苦いと思います。
プレモルに比べるとキレと喉ごしは明らかに高めで、爽快感に重きを置いているのがうかがえます。
コーンや糖分によって味が整えられているからか、計算された美味しさを感じる一杯です。
東南アジアボトルビアに通ずるライトでお手軽なテイストも感じさせてくれますね。といいつつ、前述した酸味とモルト感により、物足りなさを感じさせないところが偉い。
正直、想像以上に美味しかったです。やりますわ。税込¥170。この値段なら十分選択肢でしょう。
全体的な味わいは、ハートランドビールに近いかもしれません。やはりキンキンに冷やしてぐいっといくのがよいでしょうね。夏の野外のBBQとかにも合いそうです。
2024/3月より瓶と樽も新発売。ラガーファンは一飲をお薦めします!