けやきひろば春のビール祭り2025 レポート#3
国内最大級のクラフトビール祭典、6/1最終日より、今回は東北勢、はるばる青森から出店の、カネク醸造の一杯をご紹介します。
ブルワリー情報
カネク醸造は青森県八戸市のブルワリー。恥ずかしながら、青森のブルワリーはここしか呑んだことがないっす。
ヒストリー
2011年、創業者が出張先のドイツで本場のヴァイツェンに出会ったのが、ビール作りのきっかけなのだとか。
以来、2020年に経営していた機械修理会社を他に譲り、醤油、味噌造りの趣味を活かしてスタートしたのがこのブルワリーらしいです。なかなか凄い経歴ですね。情熱が無いとできません。
名前の由来は?
大正から第二次大戦にかけ青森市大町(現在の県立郷土館)で「カネク山形清助商店」という百貨店を創業者の祖父が経営していて、その屋号を使っていつか新しいビジネスをしてみたいという思いがあったとのことです。
なぜネコ?
サックスを吹くネコは、実在の猫がモデルだそう。さらに醸造所のある南郷に、「ネコ屋敷」という地名があり、かつて沢山のネコが住み着いていたという逸話があるそうで、それに因んでいるようです。
2024秋まつりにてけやき初登場
けやきひろば秋のビールまつり2024より、このイベントに初登場しております。
このときはオートクリームヘイジーIPA、フットプリントを飲みました。すんげー甘くてトロピカルなやつ。➡️レビューはこちら。
ビール情報
さて、イベントでのタップリストはこちらの通り。プレビュー・拡大してどうぞ。セゾンに、IPAが3種類。
そして、今回チョイスしたのは、こちらの「きよりばー」。スタイルはロンドンスタイルラガーとのこと。
春のけやき祭り用に4人の醸造士がそれぞれ開発した限定商品の1つなのたそうです。
ナッツフレーバー
とても不思議なコクというか味です。アーモンド?ウォルナット?どれか分かりませんが、あからさまにナッツの風味を感じる独特の飲み心地。
チヌークやシムコーといった、松や大地のアロマを作り出すホップはありますが、麦芽由来の味わいみたいっす。
後味に酸味が伸びてくるのも特徴です。
異彩を放つ英国スタイルラガー
恥ずかしながらロンドンっつったらペールエールもしくはポーターと高を括ってました。
そうか、これがロンドンスタイルのラガーか。やはりジャパニーズラガーやアメリカンアンバーラガーとも一線を画しておりますね。
面白い。しかし、好みは分かれるんじゃないかと思いますね。
キレや喉越しよりもコクや一握りのクセを求めて呑んでみてくださいませ。
次は京都醸造のニューイングランドヴァイツェンです。➡️こちら。